更新日 2025年07月31日
水道事業は皆様からいただく水道料金によって運営しています。水道事業の経営は、人口減少や節水機器の普及などにより水道料金収入が減る一方で、水道施設の維持管理や更新に必要な投資費用の増加、愛知県営水道の使用料金の値上げなどにより令和8年度には資金が枯渇し、令和12年度には赤字となる見込みです。
そこで、令和8年6月分から水道料金の改定を実施させていただきます。なお、令和6年度に水道料金のあり方について水道料金等審議会で審議しました。
今後も安全で安心な水道水を皆様にお使いいただくため、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
水道料金等審議会の内容はこちら(新しいウィンドウで開きます)
水道料金表
新旧料金比較
基本料金【口径別の1か月分料金】(税抜き)
口径 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
---|---|---|---|
13mm | 450円 | 570円 | 120円 |
20mm | 600円 | 760円 | 160円 |
25mm | 1,500円 | 1,850円 | 350円 |
30mm | 2,200円 | 2,710円 | 510円 |
40mm | 3,300円 | 4,070円 | 770円 |
50mm | 7,500円 | 9,250円 | 1,750円 |
75mm | 20,000円 | 24,700円 | 4,700円 |
100mm | 25,000円 | 30,800円 | 5,800円 |
150mm | 30,000円 | 37,000円 | 7,000円 |
水量料金【1㎥当たり】(税抜き)
1月の使用水量 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
---|---|---|---|
0㎥~10㎥ | 65円 | 77円 | 12円 |
11㎥~20㎥ | 116円 | 144円 | 28円 |
21㎥~40㎥ | 124円 | 155円 | 31円 |
41㎥~ | 173円 | 202円 | 29円 |
改定による影響
計算例(口径13mm 1か月で20㎥使用した場合 税抜き)
計算式:水道料金=基本料金+水量料金
・改定前:基本料金450円
水量料金(10m3×65円)+(10m3×116円)=1,810円
450円+1,810円=2,260円
・改定後:基本料金570円
水量料金(10m3×77円)+(10m3×144円)=2,210円
570円+2,210円=2,780円
2,780円-2,260円=520円で、1か月あたり520円の増額となります。
主な口径、水量での影響額は次のようになります。
1か月あたりの影響額(税抜き)
口径 | 使用水量 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
---|---|---|---|---|
13mm | 10㎥ | 1,100円 | 1,340円 | 240円 |
20㎥ | 2,260円 | 2,780円 | 520円 | |
30㎥ | 3,500円 | 4,330円 | 830円 | |
20mm | 10㎥ | 1,250円 | 1,530円 | 280円 |
20㎥ | 2,410円 | 2,970円 | 560円 | |
30㎥ | 3,650円 | 4,520円 | 870円 |
知多市では2か月に一度下水道使用料と合わせて水道料金を請求しています。口径40mmまでの料金表は下記のとおりです。
※50mm以上は水道課へお問い合わせください。
改定前 料金早見表
改定後 料金早見表
改定時期
令和8年6月分から改定した料金を適用します。
詳しくは、次のとおりです。
定例検針の場合
○令和8年7月に行う検針(令和8年6月・7月の使用分)から適用します。請求は、令和8年8月に行います。
中途検針(転居や休止等に伴う精算)の場合
○令和8年6月2日以降に行う検針から適用します。
令和8年4月1日
水道料金改定の理由
1.老朽化した施設の更新・施設の耐震化
知多市の水道施設は老朽化が進んでおり、事故のリスクを増やさないためにも、計画的に更新していく必要があります。また、南海トラフ地震を始めとした自然災害の発生に備え、水道施設の耐震化も必要です。
令和5年度末の管路の総延長は、約479kmで、このうち法定耐用年数である40年を超えた老朽管が全体の約3割を占めています。今後10年で全体の6割が老朽管となる見込みです。
また、令和4年度末の基幹配水管の耐震化率は、19.6%となっており、全国平均の28.2%と比較して低くなっています。
2.愛知県営水道の値上げ
知多市の水道は、自己水源を保有しておらず、愛知県営水道からの購入により賄っています。
愛知県営水道の料金は、令和6年10月に1㎥あたり2円、8年4月に4円と段階を踏んで6円値上げされ、最終的に32円になります。この値上げによる年間の影響額は約5,400万円となり、年間料金収入の5%に相当します。
3.料金収入の減少
下の図は、令和6年度末給水人口(82,761人)から平成28年度知多市人口ビジョンの減少率を採用して予測したものです。
令和3年10月に料金改定を行っているため、料金収入は一時的に増加しましたが、給水人口が減少する見込みのため、連動して料金収入の減少が見込まれています。
経営の見通し
料金改定を行わず借入も抑制したうえで施設更新計画を進めると、経営は令和8年度に資金が枯渇し、令和12年度に赤字になると試算しています。(令和6年度実績を基に算出)
令和8年度の料金改定により赤字が解消され、経営目標を達成できる見通しとなっており、これからも健全な事業経営を維持するために3年から5年を目安に適正な料金のあり方の検証を行っていきます。
将来の世代にも安全安心な水道水を使い続けていただけるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
水道料金改定に関するQ&A
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