更新日 2026年02月26日
令和8年2月26日

本日ここに、令和8年第2回知多市議会定例会を、招集申し上げましたところ、議員各位にはご多忙の中、ご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。
本定例会にご提案申し上げます、令和8年度当初予算案を始めとする諸議案の説明に先立ち、所信の一端を申し述べ、市議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
私は、昨年9月、「もっと優しく ずっと強い ふるさと知多市創りのために」をスローガンに市長選挙に立候補し、多くの市民の皆様からご信任をいただきました。就任以来、知多市政の新しいリーダーとして、知多市を明るい未来へ導きたいという熱い思いと、郷土愛、誇りを大切にし、市民の皆様との絆を深めるよう対話を重視してまいりました。このように、市政に対する理解と共感を得ながら、新しい挑戦を念頭に全力で舵取りに当たっているところであります。引き続き、誰にも負けない郷土愛で、市民の皆様が愛着と誇りを持ってくださるまちづくりに邁進していく所存であります。
そこで、私は市長としての任期において、次の10の政策の柱を掲げて市政を運営してまいります。
1つ目は、「朝倉駅周辺をみんなの憩いの交流広場に」です。朝倉駅周辺整備事業は本市の未来を左右する一大プロジェクトです。いよいよ市役所新庁舎の竣工を迎えることとなります。その後に行われる北街区整備事業では、新たに整備する商業・交流施設と、隣接する既存の文化・芸術施設や、「愛知県フットボールセンター知多」、プロフットサルチーム「名古屋オーシャンズ」のトレーニングセンターなどのスポーツ施設との相乗効果で、市民の皆様の多様なニーズにお応えできる拠点となるよう取り組んでまいります。朝倉駅が持つポテンシャルを生かし、駅前を単なる交通の拠点ではなく、子育て世帯も、高齢の方も、若者も、自然に集まることができる交流とにぎわいの拠点とすることで、「知多市の顔」に生まれ変わらせ、この事業を必ず成功に導いてまいります。
2つ目は、「未来を担う子どもたちの成長を全力で応援」です。全ての子どもたちが健やかに成長し、「このまちに生まれてよかった」と思える環境を整備するため、老朽化した給食センターの建替えを行い、安全で安心な給食を守ってまいります。これは、市長としてだけではなく、一人の親としても大切にしたい思いであります。これからも地元産の食材を取り入れ、安全で安心な給食を次世代につなぎ、子どもたちの郷土愛を育む機会といたします。また、多様な保育・子育て支援ニーズを地域全体で受け止める環境を整備し、持続可能で質の高い保育の確保・充実に取り組んでまいります。
3つ目は、「すべての世代が安心して暮らせる社会の実現」です。高齢者も、障がいのある方も、子育て世帯も安心して暮らせる「やさしいまち」を目指し、既存の福祉サービスや専門職の支援だけではなく、地域の支え合い活動や居場所づくりなどの強化に取り組み、誰もが孤立することなく、つながりを感じられる地域共生社会を実現してまいります。
4つ目は、「大規模自然災害に負けない安全なまちづくり」です。近年、激甚化、頻発化する災害への備えは待ったなしです。災害発生時に、停電や通信障害が起き、避難所が混乱する事態は、何としても避けなければなりません。そこで、就任後すぐに導入した衛星通信アンテナを活用したインターネットサービス「スターリンク」を総合防災訓練等で市民の皆様に利用体験していただきます。非常時でも情報が確実に届く体制を整え、防災力の向上につなげます。あわせて、災害用備蓄品の増強を進め、避難所における生活環境の向上に取り組んでまいります。
5つ目は、「にぎわいと元気を生み出す地域経済をつくる」です。そのためには、働く場所の確保や多様な産業の活性化が不可欠です。本市の立地を生かした企業誘致や、主に中小企業を対象とした創業の支援、幅広い世代を対象とした雇用対策事業など、元気に働き、家族が暮らす、活気溢れる地域経済を育ててまいります。
6つ目は、「地元農業を次世代へつなぐ」です。農業を取り巻く環境は、農家数の減少や農業従事者の高齢化による担い手不足などの課題を抱えています。持続可能な農業を進めるため、担い手への農地の集積・集約を図り、地域の魅力と誇りを未来へと受け継ぐ農業を推進いたします。また、有機農業に取り組む農業者を支援するための体制を構築してまいります。
7つ目は、「世代をつなぐ地域共生ステーションを整備」です。現在の社会課題のひとつである「孤立」を防ぐためには、人と人とがつながる場所が必要です。地域で暮らす全ての人が「緩やかなつながり」を感じられる交流拠点の整備に取り組んでまいります。
8つ目は、「お出かけ応援 公共交通の拡充」です。朝夕の通勤、通学や日中の買い物、通院など、市内外の移動を支える公共交通につきましては、地域公共交通計画に基づき、市民ニーズに対応した公共交通ネットワークを形成し、高齢者も子育て世代も、安心してお出かけできる暮らしを実現してまいります。
9つ目は、「道路網と自然を生かした元気なまちづくり」です。広域アクセス性の向上が期待される西知多道路や名古屋三河道路を生かした、新しい交流と産業の拠点づくりに取り組んでまいります。豊かな自然と緑を守りながらも、広域的な交通ネットワークの要衝としての機能を発揮し、快適で持続可能なまちを未来へつないでまいります。
最後に、「10年先を見据えた公共施設の見直し」です。老朽化が進む公共施設につきましては、それぞれの特性や地域の実情を考慮した上で、長寿命化、複合化、集約化などを多角的に検討し、効果的・効率的な行政運営を進めるとともに、将来世代に負担を押し付けない、持続可能なまちの基盤をつくってまいります。
以上、私が、知多市政の舵取り役を担うに当たり、市民の皆様にお約束した10の政策を述べさせていただきました。
これらを踏まえて、令和8年度予算を編成しましたので、以降、予算案の概要についてご説明いたします。
まず、経済情勢についてであります。我が国の経済は、内閣府の月例経済報告によりますと「景気は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復している」とされており、先行きについても「雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待される」とされています。
このような経済情勢の中で、国の8年度当初予算案は、日本列島を強く豊かにするための「責任ある積極財政」の考え方に基づく「強い経済」を実現するための予算と位置付けられ、総額は122.3兆円で過去最大となっています。中でも、いわゆるガソリンの暫定税率の廃止や、小学校の児童を対象とした給食費の抜本的な負担軽減など、市民生活に大きく直結する点については、引き続き今後の動向を注視してまいります。
また、先に成立した7年度補正予算では、経済対策関連として17.7兆円規模の予算が編成されており、本市としても国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、長く続いている物価高から暮らしを守るための下支えを行うとともに、公共事業関連の予算を活用し、前倒しで事業に積極的に取り組むことで、経済を動かし、皆様が安心して暮らすことができるよう努めてまいります。
さらには、8年度地方財政計画では、物価高の中で、経済・物価動向等を適切に反映するとともに、社会保障関係費や人件費、また、いわゆる教育無償化に係る地方負担の増に対し、地方公共団体が様々な行政課題に対応し、行政サービスを安定的に提供できるよう、地方交付税等の一般財源総額について7年度を上回る額を確保する内容となっています。
このような状況下で、本市の8年度予算における歳入状況は、個人市民税は、賃上げ効果による給与所得の増加などを見込み、6.5パーセント、約3億3,300万円の増、法人市民税は臨海部企業の減収を見込むものの、法人数の増加により1.2パーセント、約660万円の増、市民税全体では、6.0パーセント、約3億3,900万円の増額としました。
固定資産税は、区画整理事業地内における宅地及び新増築家屋の増はあるものの、臨海部企業の大規模設備の廃止により、1.3パーセント、約1億700万円の減額としました。
これらにより、市税収入全体では、1.6パーセント、約2億5,700万円の増加を見込んでいます。しかしながら、高齢化の進行に伴う社会保障関係経費や老朽化した公共施設の大規模改修の費用、賃上げの影響による人件費の増加、物価高による調達価格の上昇など、歳出を増加させる要因があることから、引き続き厳しい財政運営が求められます。こうした状況にあっても持続可能な行政運営を実現するため、5年度に策定しました「ちた行革プラン2024」に基づいた各項目を確実に実施するとともに、目標の実現に向け、より効果的な取組を適宜追加してまいります。
限られた財源や社会情勢をしっかりと見極めながら、掲げた施策を具体的に推し進める年と位置付け、10年先を見据えた安心と活力が両立される土台づくりに財源を重点配分した予算編成を行いました。
ここに8年度当初予算として、一般会計410億1,800万円、特別会計88億5,540万円、企業会計60億2,940万円、総額559億280万円の予算案を取りまとめ、お諮りさせていただくとともに、市民の皆様のご理解をお願いするものでございます。
それでは、8年度予算に係る施策の概略を分野別に申し上げます。
始めに、総務・企画分野です。
防災対策では、大規模災害が発生した際の建物被害認定調査及びり災証明書を迅速に発行できるシステムを導入し、被災者の生活再建支援体制に万全を期してまいります。また、災害用携帯トイレの備蓄数を増強し、避難所における生活環境の向上を図ってまいります。
地域安全では、防犯力向上のため、市内の主要交差点等に防犯カメラの設置を進めるとともに、家庭用防犯カメラ、特殊詐欺対策装置の設置に対する補助を引き続き実施いたします。
地域活動では、各コミュニティの運営支援を重点的に行うほか、市民の皆様から直接意見をお聞きする機会を設け、皆様の声を市政に反映してまいります。また、自治会等が管理する地区公共施設における照明設備のLED化に対する補助を行い、維持管理費の低減に向けた支援をしてまいります。地域活動は、まちの活力の源ですので、支援体制の更なる充実を図ってまいります。さらに、市民活動センターのホームページをリニューアルし、情報を分かりやすく整理・充実を図ることで、市民活動団体・市民・企業・行政等のつながりを促進する仕組みを一層強化いたします。
地域公共交通では、幅広い方に公共交通に親しみを持ってもらうため、小学生や外国人を対象としたバスの乗り方講座やナイトバスツアーを開催いたします。また、コミュニティ交通あいあいバスにつきましては、安全な運行に支障が出ないよう、老朽化が進んでいるディーゼルバス2台を更新いたします。
多文化共生では、外国人住民の増加や国籍の多様化など状況の変化を踏まえ、担当職員の多文化共生マネージャーの認定取得を通じて、関係機関とのコーディネート機能を強化するなど、多文化共生社会の実現に向けた取組を推進いたします。
デジタル化の推進では、「誰もが実感できる人にやさしいデジタル化」を実現するため、あいち電子申請・届出システムのキャッシュレス決済機能を新たに活用し、申請手続の迅速化と市民の利便性向上を図ってまいります。また、自治体情報システムの標準化については、引き続き円滑な移行に向けて、適切に対応してまいります。さらに、マイナンバーカードを利用した住民票等の証明書交付に要する手数料を時限的に減額し、「行かない窓口」の推進や証明交付窓口の混雑緩和など、市民サービスの一層の向上に取り組んでまいります。
次に福祉分野です。
社会福祉では、地域住民の身近な相談相手となり、必要とされる支援と、適切な制度や地域資源をつなぐコミュニティソーシャルワーカーを増員し、中学校区ごとに配置される5人の体制とすることで、住民同士が共に支え合うやさしいまちづくりをより一層推進してまいります。
障がい者福祉では、障がい福祉サービス事業所における人材育成と持続可能な提供体制の確保を図るため、事業所の職員が受講する研修費用に対する支援を開始いたします。
また、障がい者活動センターやまもも第2では、老朽化した送迎用車両を更新するほか、パンの製造に使用する厨房機器を更新するなど、引き続き利用者が安心して作業できる環境を整備いたします。
高齢者福祉では、高齢者の日常生活を支える生活支援を拡充させ、生きがいや介護予防につながる社会参加の機会を確保するため、生活支援コーディネーターを増員し、市全体を統括する1人と、中学校区ごとに配置される5人の体制とすることで、地域の支え合いづくりを更に推進してまいります。また、老人福祉センターの廃止後の活用については、多世代にわたる地域住民の交流の場となるよう、検討を進めてまいります。
次に子育て支援分野です。
子育て支援では、民間事業者のノウハウを活用し、持続可能でより魅力的な放課後子ども教室を開催するため、放課後児童クラブと併せて放課後子ども総合プランとして民間委託してまいります。また、子ども自身の悩みや不安な気持ちを直接相談できるよう、子育て総合支援センターにおいてこどもカウンセリングを開始するとともに、子育ての様々な不安や悩みを身近に相談できる場として、地域子育て相談機関を保育所等4か所で開設するなど、心配事を気兼ねなく相談できる環境を整備いたします。
幼児教育・保育では、こども誰でも通園制度を開始し、全ての子育て家庭に対して柔軟に保育所等を利用できるようにするほか、新たに民間事業者が八幡地区に開園を予定している「(仮称)てらもと保育園」の施設整備を支援し、保育需要の拡大と多様なニーズに対応してまいります。また、子どもたちが安心して保育を受けることができるよう、八幡保育園始め5園、梅が丘こども園及びやまもも園の老朽化した空調設備の更新を行ってまいります。
男女共同参画では、ジェンダー・ギャップ解消に関するドキュメンタリー映画の鑑賞と、誰もが自分らしく生きられる環境について語り合うイベントを開催し、男女共同参画と人権への意識啓発を図ってまいります。
次に、健康・文化分野です。
健康推進では、子どもの特性を早期に発見し、小学校入学を見据えた必要な支援につなげることを目的に、新たに年中児を対象とした5歳児健康診査を開始するほか、大規模災害発生時に開設する医療救護所で使用する医療機器等の備蓄を開始いたします。
予防では、新生児や乳児におけるRSウイルス感染症の重症化を予防することを目的に、妊婦を対象とするワクチン接種を開始いたします。
保険・福祉医療では、子ども、障がい者、高齢者などの医療費の助成を継続して行ってまいります。
生涯学習では、市内で活躍する文化・芸能団体が、愛知・名古屋2026大会文化プログラム主催事業へ参加し、本市の文化芸能の魅力を発信することを予定しているほか、中央図書館の屋上防水及びふれあいプラザの屋上防水、外壁改修を行い、施設の長寿命化を図ってまいります。
生涯スポーツでは、子どもたちがスポーツ活動を継続して行える機会を確保するため、ジュニアスポーツ団体に対する補助を継続して行うほか、市民体育館については、次期指定管理者の選定を行い、引き続き利用者に対するサービス向上を図ってまいります。
次に、環境分野です。
地球温暖化対策では、市が排出する二酸化炭素量の削減を推進するため、公共施設における照明設備のLED化を進めてまいります。また、「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、蓄電池、家庭用エネルギー管理システム等の住宅用温暖化対策設備の購入に対する補助を実施するほか、個人及び商用の燃料電池自動車の購入に対する補助を拡大して実施いたします。
知多斎場では、老朽化した火葬炉の改修工事を実施し、施設の長寿命化を図るとともに、知多墓園では、今後も継続して需要が見込まれる合葬式墓地について、2期目の整備工事により拡張し、利用者の募集を開始いたします。
ごみ減量では、土中のバクテリアで生ごみを分解する生ごみ処理器「キエーロ」の普及に努めることで、生ごみの減量及び減量意識の醸成に努めてまいります。
ごみ処理では、ごみの収集業務の効率化を図るため、全面委託化を開始するほか、旧清掃センターの解体については、周辺環境への影響が生じないよう、施工監理を徹底し、引き続き安全な工事に努めてまいります。
資源回収では、資源化を推進するため、大型プラスチック製品や木製家具、廃食用油など、リサイクルプラザでの持込み回収を引き続き実施し、循環型社会の形成を図ってまいります。
次に経済分野です。
雇用対策では、地元企業の認知度向上と就職意欲の醸成を図るため、お仕事体験イベント「知多市DEはたらく」の規模を拡大して開催し、市内企業の特色や魅力を発信してまいります。
商工振興では、地域の人材、資源、資金を活用し、地域課題の解決に寄与する地域経済循環創造事業、いわゆるローカル10,000プロジェクトに取り組む事業者を支援いたします。
観光振興では、全国13市町が集まり、梅という共通資源を生かした観光文化の振興と梅関連産業の推進を図るため、本市で「全国梅サミット」を開催いたします。
農業振興では、農業委員等に対し、活動実績に応じた年額報酬を新設し、農地利用の最適化に係る活動を推進いたします。
土地改良では、農地の区画を整理し、効率的に営農が可能な優良農地を創出するため、日長地区のほ場整備に向けた基礎調査やかんがい排水状況の改善を行うほか、漏水が疑われる農業用ため池の調査を行い、対策工法の検討を行ってまいります。
次に、都市整備分野です。
都市計画では、地域特性に応じた都市計画マスタープランの策定に向け、基礎資料を整備するための調査を行い、都市機能の強化につなげてまいります。
住宅の耐震化では、地震災害から市民の生命と財産を守るため、耐震改修に対する補助上限額を拡大し、災害に強く、安全に暮らすことができるまちづくりをさらに促進してまいります。
市営住宅では、「公営住宅等長寿命化計画」に基づき、猿田住宅の外壁及び屋根の改修工事を実施し、施設の長寿命化を図ってまいります。
道路・橋りょうの新設改良として、道路では、「知多市舗装修繕計画」に基づき、北浜金沢線、八幡台線ほか3路線の舗装工事を、橋りょうでは、引き続き三ツ又橋の架け替え工事を実施いたします。
雨水排水対策では、引き続き新舞子地区及び大草地区の新舞子第4排水区における側溝工事を進めるとともに、八幡字南大平地地内の排水路改修と、それにあわせた市道整備に向けた用地取得を進めてまいります。
公園整備では、旭公園に水遊びのできる床噴水デッキを設置し、夏に子どもが屋外で楽しめる場所を整備するほか、知多運動公園では、陸上競技場の公認更新に向けた改修や、庭球場の人工芝の張り替え工事を実施いたします。
上水道では、地震対策として、丸根配水場から市内に水を供給するための基幹配水管の耐震工事を継続して実施するほか、重要給水拠点につながる配水管の耐震工事を行ってまいります。また、老朽化した配水管を、計画的に耐震管へ布設替えすることで、漏水防止のみならず、水の安定供給と安全確保に努めてまいります。
さらに、物価高騰の影響を受けた市民、事業者を支援するため、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、9月までの水道基本料金の減免を実施いたします。
下水道では、地震対策として、南部浄化センターの水処理施設の耐震工事を実施するほか、老朽化対策として、汚水管路の点検や改築工事を実施し、安定した下水処理機能の維持に努めてまいります。また、下水道台帳システムをインターネット上で閲覧できるようにすることで、利用者の利便性の向上を図ってまいります。
さらに、下水道事業の持続可能な運営に向けて、民間事業者のノウハウや創意工夫を活用した官民連携方式である、ウォーターPPPの導入に向け、導入可能性調査を実施しており、サウンディング等の結果を基に公募資料の作成を行ってまいります。
次に、消防分野です。
消防では、複雑多様化する消防救急業務に迅速かつ的確に対応するため、救急自動車1台を最新の資器材を取り揃えた高規格救急自動車に更新するほか、災害発生時の住民への避難誘導や広報活動に使用する広報車を更新いたします。また、災害現場における隊員の安全確保のため、より耐熱性・耐火性に優れた防火衣に更新してまいります。
そのほか、団員が減少傾向にある消防団の募集用ポスターを作成し、加入促進を図るとともに消防署と連携し、実践訓練を重ねることで地域防災力の向上に努めてまいります。
次に、教育分野です。
学校教育では、日常的に医療的ケアを必要とする児童が安心して学校へ通えるように、看護師を派遣する事業を新たに導入いたします。
教育環境の整備では、旭南小学校の大規模改修工事に向けた設計業務及び八幡小学校始め4校の体育館に対する空調設備の整備に向けた設計業務を行い、快適で安全な教育環境の向上を図ってまいります。
学校給食では、安全で安心な給食を提供するため、新給食センターの基本計画を策定し、施設の早期整備に向けた取組を進めるほか、現給食センターにおいても老朽化した空調設備及び調理機器を更新し、給食の安全な提供及び調理作業の環境整備を継続してまいります。
また、物価高騰による食材費等の上昇により、4月から給食費を値上げいたしますが、保護者の負担軽減を図るため、8年度については、小学校の児童に対しては給食費を無償とし、中学校の生徒に対しては値上げ相当分を市が負担してまいります。
最後になりますが、私が重点政策の1番目に掲げる、朝倉駅周辺整備事業についてです。
まず、市役所新庁舎ですが、建設工事はもちろんのこと、建物引渡し後の関連工事や備品の搬入など、9年5月の開庁に向けて準備を進めるとともに、本市の玄関口にふさわしいにぎわいのあるまちづくりの第一歩を着実に踏み出してまいります。
次に、同じく9年4月に供用開始を予定している朝倉駅前の駐車場整備につきましては、中街区の限られた敷地を有効に活用しながら安全で円滑な交通環境を整備することで、にぎわいの交流拠点となる朝倉駅前の利便性の向上につなげてまいります。
北街区については、にぎわい創出の核となるエリアであり、市民の皆様の多様なニーズに応えられる本市の商業・交流・にぎわい拠点の実現に向け、整備方針を定めて公募に向けた準備を進めるなど、着実に取り組んでまいります。
以上、8年度予算案の概要について、申し述べさせていただきました。
本市においては、昨年9月に市制施行55周年を迎えることができ、「人とつながる」「未来へつながる」をテーマに、様々な記念事業を実施してまいりました。これまで、それぞれの分野において本市の発展に心血を注いでこられた先人の皆様を始め、市政の推進に温かいお力添えをいただいた全ての市民や事業者の皆様に改めて心から敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。
私は、昨年10月の就任以来、地域の行事やイベントなどで、多くの温かい励ましのお言葉と溢れる笑顔をいただく中で、市民の皆様の知多市への熱い想いをひしひしと肌で感じました。改めて、新しい挑戦を念頭に舵取り役としての責任の重さを痛感するとともに、「もっと優しく」「ずっと強い」ふるさと知多市創りに向け、決意をより一層強くしたところであります。
結びに当たり、今年の干支は「丙午(ひのえうま)」です。「丙(ひのえ)」は、力強いエネルギーで道を切り拓くことを象徴し、また、「午(うま)」は、躍動や力強さを象徴し、情熱や勢いが高まり、太陽のようにエネルギーが満ち溢れる年とされています。今年を力強い飛躍の年とすべく、私の基本姿勢である「対話を通じた理解と共感」を基に、人と人との絆を大切にし、誰もが地域で孤立せずに暮らすことのできる社会の実現に向けて全力を傾注してまいります。
勿論、これらの政策を実行していくことは、当然のことながら私一人ではできるものではございません。市民の皆様との協働、議会との真摯な議論、そして、職員と一丸となり「よりよい知多市」をつくっていくビジョンを共有することが不可欠です。柔軟な発想と創造性を活かして、様々な課題に挑み、未来を見据えた市政運営に、誠心誠意取り組んでまいります。
知多市の新しい一歩を踏み出すに当たり、議員各位はもとより、市民の皆様の一層のご理解と、ご協力を心からお願い申し上げ、新年度に向けての私の施政方針とさせていただきます。
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