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令和2年度施政方針

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更新日 2022年04月01日

令和2年2月27日

 

施政方針演説

 

    令和2年度 施政方針

 

 

本日ここに、令和2年第1回知多市議会定例会を、招集申し上げましたところ、議員各位にはご多忙の中、ご参集を賜り、厚くお礼申し上げます。

本定例会にご提案申し上げます、令和2年度当初予算案を始めとする諸議案の説明に先立ち、所信の一端を申し述べ、市議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 
 
まず、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。本県を始め、全国各地で感染が拡大しているため、今月25日には、私を本部長とする対策本部会議を開催し、感染拡大を防止するための「新型コロナウイルス感染症に伴う市主催事業・イベント等開催判断基準」を定めたところであります。一部行事・イベントを中止又は延期するほか、日程変更が困難な行事などを開催する場合は、感染機会を減らすための工夫を講じることとしております。また、市民の皆様には、ホームページなどで最新情報をお伝えしております。感染予防としましては、手洗い・うがいなどの徹底が最も重要です。今後も、刻々と変化する状況に合わせ、国や県等の動向を注視しながら対応してまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 
 

さて、いよいよ本市が、市制を施行して50年という記念すべき年を迎えました。市制施行当時の昭和45年には4万人であった人口が、現在、8万5千人にまで増加するなど、この50年で大きく発展することができました。緑園都市を掲げ、豊かな自然と産業が調和するまちとして、また、ちょうどいいまちとして時代の変化に的確に対応しながらここまで進展できたのも、先人のたゆまぬ努力の賜物と深く感謝するものであります。今後は50周年を契機に一層の飛躍を図るべく決意を新たにしたところであります。

 

 

一方、昨年5月には元号が平成から令和へと変わりました。この「令和」の出典は、万葉集であり、奈良時代の初めに、梅の花をめでて開かれたとされる「梅花の宴」で詠まれた三十二首の序文を典拠としています。古来より、日本では花といえば梅とされており、人々の心を惹きつけてきたところでございます。市制45周年には、梅を市の花にするとともに、昨年10月には、佐布里梅を天然記念物として市の文化財に指定いたしました。「梅」がこれからの令和の時代、また、その後の時代にも永遠に本市のシンボルとして多くの人々に愛され続けることを願っております。また、昨年12月に策定しました第6次知多市総合計画では、目指すべき将来像を、「あたらしく、知多らしく。梅香る わたしたちの緑園都市」としました。本市のまちづくりの強みである盛んな市民活動、自然に恵まれた環境や長年にわたり受け継がれてきた伝統文化など、未来につなげていきたい「知多市らしさ」を大切にしながら、これらを最大限に活かして令和の時代を切り拓き、新しいまちづくりにチャレンジしてまいります。市民の皆様が幸せに暮らす理想の知多市の実現に向けて、私も渾身の力を込めて、市政運営にまい進していく所存でありますので、皆様の一層のご支援、ご協力をお願いいたします。

 

 

さて、我が国の経済は、内閣府の月例経済報告によると「景気は、輸出が弱含む中で、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復している」とされています。このような経済情勢の中で、国の令和2年度当初予算案は、全世代型社会保障制度の構築に向け、消費税増収分を活用し、高等教育の無償化、予防・健康づくりの取組の抜本的強化など医療・介護分野の充実を図ることとしています。これにより総額は、前年度比1.2パーセント増の102兆6,580億円と2年連続で100兆円を超え、過去最大となりました。一方、地方財政対策では、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、地域社会の維持・再生、防災・減災対策等に取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方交付税等の一般財源総額について前年度を1.2パーセント上回る63兆4,000億円が確保されました。こうした状況の下、本市の令和2年度予算における歳入状況につきましては、市民税は、法人市民税の税率改定の影響などにより0.8パーセント、約4,300万円の減額、固定資産税は、企業の設備更新、家屋の新増築などにより2パーセント、約1億6,000万円の増額とし、市税全体では、0.9パーセント、約1億3,000万円の微増としております。

地方交付税につきましては、社会保障関係経費などの基準財政需要額の増を見込み、今年度の交付額と比較して約4,000万円増の4億8,000万円とし、臨時財政対策債につきましては、6億1,000万円を計上いたしました。

 

 

ここに令和2年度当初予算として、

一般会計 280億9,300万円

特別会計  92億6,720万円

企業会計  51億5,050万円

総額   425億1,070万円

 

 

の予算案を取りまとめ、皆様に、お諮りさせていただくとともに、市民の皆様のご理解をお願いするものでございます。
それでは、令和2年度予算に係る施策の概略を分野別に申し上げます。

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