更新日 2018年05月09日
交流事業 カタール国表敬訪問 Visit for Qatar
平成19年2月9日(金曜日)から13日(火曜日)にかけて、市長らがカタール国を表敬訪問し、今後の交流を確認するための「友好を誓う覚書」を交わし、市民交流の橋渡しを行いました。
目的 |
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訪問相手 |
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訪問期間 | 平成19年2月9日(金曜日)~13日(火曜日) 2泊5日 |
訪問団 |
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1. カタール国第二副首相表敬訪問
- 日時 2月10日 18時30分~19時00分
- 場所 カタール石油本社
第二副首相アブドゥラ・ビン・ハマド・アル・アッティーヤ閣下を表敬訪問し、知多市とカタール国との友好関係を一層深めていくことについて確認しました。
加藤知多市長
今回の訪問は知多市とカタール国の市民相互の友好関係を深めるための橋渡しをすることを目的とし、知多市議会議長と知多市国際交流協会会長にも同行いただきました。
アルホール市をはじめ貴国との幅広い交流を推進していきたいと考えていますので、アッティーヤ第二副首相のご支援をお願いします。
アッティーヤ第二副首相
加藤市長をはじめご一行の訪問を心から歓迎します。明日、知多市長とサラート・カタール日本友好協会事務局長との間で交わされる「友好を誓う覚書」への署名は実に素晴らしいことです。
自分は個人的にも当協会の会長として両国間の関係強化に努力してきており、今後は、電気製品、自動車、石油、ガスだけでなく、文化的、人的な相互理解を増進する必要があると考えています。今回の覚書は新たな関係のためのスタートとなるものと考えており、こうした交流事業を支援していきたいと考えています。
アッティーヤ第二副首相と対談する知多市訪問団
2. 在カタール日本国大使との会談
- 日時 2月10日 19時30分~21時00分
- 場所 カタール石油本社
在カタール日本国大使館に堀江正彦特命全権大使を訪問し、知多市とカタール国との交流の方法などについて会談を行いました。
加藤知多市長
今回の訪問計画では外務省を通じ、在カタール日本国大使館には、大変お世話になりました。これから知多市は市民の交流を促進していこうと考えています。そのためカタールの文化や習慣などをよく知る必要がありますが、より良い手法などについてアドバイスをいただき、今後ともご支援をいただきますようにお願いします。
堀江日本大使
知多市とカタールとの交流についてですが、民俗・文化など国全般に共通することはドーハで交流すればよいのではないでしょうか。また、学校をテーマにするなど、案件によってはアルホール市との交流を契機とすることが出来ますので、テーマに適した窓口を選ぶことが大切です。
具体的な計画が立ったら、相互にコミュニケーションを図りながら、実施への糸口を柔軟に見つけるといいと思います。例として、柔道のデモンストレーションを大使館の庭で行った時は好評でした。凧師が子どもに絵を書かせて作品を飛ばしたり、音楽家が来て琴の演奏で交流したこともありました。
3. アルホール市助役との会談
- 日時 2月11日 10時30分~11時00分
- 場所 アルホール市役所
ドーハの北約60キロほどにあるアルホール市を訪問しました。その中心部は、緑化などの環境整備の進んだ住宅地域です。交流の窓口として市役所を訪問し、ムハンマド・ラジャーブ・アル・エマディ助役と会談しました。
加藤知多市長
アルホール市には2度目の訪問になります。アルホール市民の皆さんにも知多市に来ていただき、知多市民と交流していただければと願っています。
現在、知多市の中学生は交流を進めようとしていますが、今後さらに、スポーツや文化を通じて中東を学び、幅広い交流が促進できればと思います。助役からも交流について是非支援願います。
アル・エマディ助役
知多市の皆様が再びアルホールにおいでいただいたことを心より歓迎します。
今回、知多市がサラート事務局長と覚書を交わされることについては大変喜ばしいことで、私もその覚書に関心があります。
アルホール市にはスポーツクラブがありバスケット、バレーボール、ハンドボール、テニス、水泳、サッカーなど多くの人がスポーツを楽しんでいます。特にバスケット、バレーボール、サッカーは人気の種目です。施設なども是非ご覧ください。
アルホール市役所での会談
4. カタール日本友好協会事務局長との覚書及び会談
- 日時 2月11日 13時30分~14時00分
- 場所 カタール石油
知多市長とカタール日本友好協会のサラート事務局長との間で、知多市とカタール国双方の交流を末永く継続・発展させていくことを約する「友好を誓う覚書」に署名が行われました。
加藤知多市長
このたび知多市とカタール国との間で覚書に署名できたことを心よりうれしく思います。今回の覚書を足がかりに、教育、文化、スポーツ等の分野で両国の関係を一層発展させていきたいと思います。
また、両国間の交流を末永く継続させていくため、子どもから高齢者まで幅広く参加できるプログラムができればと考えています。知多市民の間でもいくつかのアイデアがあるようですので、改めてご相談申し上げたいと思います。
森田知多市議会議長
カタールと知多市の覚書署名に祝意を表します。両国民間の交流が発展するようによろしくお願いします。
平松知多市国際交流協会会長
覚書の署名は本当に喜ばしいことです。自分はまだカタールについて知らないことが多くありますが、可能な限り勉強して両国の関係強化を支援していきたいと思います。どのような交流事業が良いか検討していますが、貴国よりアイデアがあればご教示ください。
サラート事務局長
加藤市長ご一行の訪問を心より歓迎します。両国関係はビジネスや開発の分野では非常に良好ですが、文化面を含めあらゆる分野での関係を強化していく必要があります。
両国の国民の間でお互いのことについて紹介し合えるような機会を検討していきたいと思います。目標達成のために最善の策をお互い相談していきましょう。
堀江日本大使
今後はカタールから知多市へも多くの方が訪問され、相互に理解が深められるように希望します。
友好を誓う覚書(日本語訳)
2007年2月11日、加藤功日本国愛知県知多市長とアブドゥラ・H・サラート・カタール国カタール日本友好協会事務局長は、ドーハにおいて会談し、双方の友好関係について意見交換を行った。その結果、以下のとおり認識を共有した。
- 双方は、従来からのエネルギー面での結びつきを土台とし、双方の友好関係促進をお互いに歓迎する。
- 双方は、2005年愛知万博の「一市町村一国フレンドシップ事業」によって始まった両国民の交流を、末永く継続、発展させていく。
- 双方は、両国の人々、ならびに文化、社会、経済等に関する理解を深め、国レベルでの二国間関係強化にも協力していく。
加藤 功 日本国愛知県知多市長
アブドゥラ・H・サラート カタール国 カタール日本友好協会事務局長
覚書にサインする加藤市長とサラート事務局長
5.文化・芸術・遺産国家評議会議長との会談
- 日時 2月12日 10時00分~10時40分
- 場所 文化・芸術・遺産国家評議会
市民交流のための具体的な道を開くためシェイク・ミシャール・ビン・ムハンマド・アルサーニー文化・芸術・遺産国家評議会議長と会談しました。
加藤知多市長
今後は教育、文化等の分野を中心に両国市民間の交流事業を実施していきたいと考えており、具体的事業の実施の際には議長にご相談申し上げますので、その際はご支援をお願いします。
交流にはより多くの市民が参加することが重要であり、知多市には国際交流に活躍する団体や、文化やスポーツ・芸術に活躍する市民団体がたくさんあります。今後、両国市民の間でこうした各分野で交流が広まることは素晴らしいことであり、貴評議会におかれましては、このような市民が貴国を訪問することとなった際には受け入れ等の支援をお願いします。また、議長には是非とも知多市を訪問していただくことを希望します。
ミシャール議長
知多市民の受入れについては喜んで支援をしたいので、具体的な文化行事等の実施について堀江大使を通じて調整していきたいと思います。
日本は古く豊かな文化を持っており、多くのカタール人はもっと日本を知りたいと思っています。文化祭等のイベントのおりには是非とも日本からの芸術家等の方々を受け入れるよう配慮したいと思います。
まだ一度も日本を訪問したことがないので、機会があれば是非とも知多市を訪問したいと考えています。
堀江日本大使
愛知万博は6ヶ月で終わりましたが、万博をきっかけに始まった知多市とカタールとの関係をこれからも続けていきたいということで、今回こうして加藤市長をはじめとする一行がカタールを訪問し、カタール日本友好協会との間で覚書にサインされたのです。
今後はアンサーリ在日カタール大使を通じて相談や調整が行われていくことになるでしょう。そこで、議長にお願いしたいのは、カタールで文化祭等のイベントの計画がある場合は、是非とも知多市からも参加者を招待していただきたいと思います。また、カタールの芸術家等が日本に行く際は、知多市にも是非寄っていただくようご配慮頂ければ幸いです。
飾り扇の贈呈