更新日 2018年05月09日
交流事業 カタール国表敬訪問 Visit for Qatar
平成21年3月3日(火曜日)から7日(土曜日)にかけて、副市長らがカタール国を表敬訪問し、カタール国とのさらなる親善と連携及び「市民が主役のまちづくり」という知多市の目標に沿って市民交流を推進するための橋渡しを行いました。
目的 |
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訪問先 |
一部の訪問先は、友好交流団による友好交流調査(2月28日~3月6日)と重なります。 |
訪問期間 | 平成21年3月3日(火曜日)~7日(土曜日) 2泊5日 |
訪問団 |
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1. オマル・ビン・ハッターブ男子学校訪問(Japan Day 参加)
- 日時 3月4日 8時45分~11時00分
- 応対者(敬称略)
マヤム・モハメド・アル・ノアイミ(校長)
プライマリー2の男子児童600人
杉本(カタール公文所長)
交流団がイベントに参加するため当校校長を表敬訪問。インディペンデントスクールについての説明を受け、公文式教育を取り入れている現場を視察し、Japan Dayイベントで日本文化を紹介する交流団を激励しました。
主なやりとりは以下のとおり
ノアイミ校長
公文式教育は子どもたちに非常に人気が高くとても素晴らしい教育だと考えています。私たちはこの公文の教育が我々の学校で始まって本当にうれしく思っており、このような素晴らしい教育を行っている日本から皆さまをお迎えすることができてたいへん光栄に思います。
早川副市長
今日は、知多市からの友好交流団が貴校のイベントに参加し、知多市の様子や日本の遊びを児童に紹介をいたします。この友好交流団は、カタールの民族衣装の展示・試着や料理教室を行い、カタールの文化を大勢の知多市の子どもたちに紹介し、精力的にカタール理解に取り組んでいる方がたです。今回は知多市・日本の文化をカタールの子どもたちに知っていただける素晴らしい機会を頂戴し、私からもお礼申し上げます。ありがとうございます。
松井議長
私たちの訪問団をこのように歓待いただき感謝しています。出迎えてくれた子どもたちの態度は堂々としていて驚きました。しっかりとした環境の中で教育がなされているのだと感心しています。
2. 日本人学校建設現場視察
- 日時 3月4日 13時30分~16時00分
- 応対者(敬称略)
ドーハ日本人会代表佐藤啓 はじめ日本人会会員8名
日本大使館 岩間参事官
日本人会(主に日系企業社員で構成)で進める日本人学校設立準備委員会(4月開校予定)を訪問。日本人学校設立に至った経緯と説明を受けました。知多市から教員が派遣され今後のカタール国との交流の糸口として大いに期待できることもあり、日本人学校との交流について協力を約束しました。
その後、ドーハ市街から30分ほどの日本人学校建設現場に向かい、視察しました。ほぼ完成している校舎の中を見学。看板を作成する必要があるというお話しであり、交流の契機として学校正面玄関に掲げる看板を知多市から贈呈する約束をしました。
主なやりとりは以下のとおり
早川副市長
日本人学校の再開は、日本人会の皆さまの熱意と努力により実現したと聞いており、大変喜ばしいことと感じております。開校すれば運営面でも多忙となりましょうが、日本人会の皆さま、日本から新たに着任する教員の方々のご尽力によって理想の日本人学校をつくられることと思います。
佐藤会長
カタール在住の日本人は約1000人ですが、この4年間で実に5倍に増えており、日本人の子どもがカタールの学校に入るのが難しくなってきているのが現状です。実は以前の日本人学校は1979年に開校し、生徒数激減のため2001年に閉校した経緯があります。しかし、近年のカタールの空前の経済発展に伴い、さらに日系企業がカタールに進出し在留邦人子女が急増してきました。こうした現状からアンケートを実施したところ日本人学校への要望が高く、開校に向け取り組んできたものです。
松井議長
カタール国は教育が人をつくるという気概をもって新たな教育の導入を進めておられますが、まずは帰国子女となる児童に日本の文化をしっかりと受け継がれることだと思います。最高の学問をもって健全な笑い声を絶やすことなく、次代を担う子どもたちを育てていかれるよう期待しております。知多市からも若い教員が一人派遣されますが、私どもも労をいとわずお役に立つことがあれば協力したいと考えています。
佐藤会長
初年度は少人数でのスタートとなる見込みですが、今後、確実に児童数は増加するでしょう。教材・備品などは全て日本から調達する必要がありますので、知多市からご支援がいただけることがあれば心強いです。
早川副市長
知多市から派遣される教員は非常に優秀な人材です。日本人学校で活躍をしていただくとともに、知多市とカタールとの交流をさらに深めるパイプ役としても期待をしています。情報の交換も通じてカタールと知多市との距離を縮め、よりよい関係づくりに努めたいと思います。また、日本人学校の正門を飾るにふさわしく校名を記した看板を考案中です。開校に間に合うよう用意したいと考えています。
4. アル・バヤーン女子学校訪問(旭北小学校とのウェブ交流)
- 日時 3月5日 9時00分~10時30分
- 応対者(敬称略)
マリアム アル エマディ校長(Mariam Al-Emadi)
ヌーラ教頭
日本語クラス教師 木村純子
プライマリー2 日本語クラス 女子児童 20人
旭北小学校との間で、インターネットカメラを利用したウェブ交流を実施しました。両校児童がお互いの顔を見ながら交流できたこと、旭北小学校児童の書道作品や手紙を児童の目の前で手渡しできたことは、今後の交流をさらに進めるうえで非常に意義深い出来事でした。
ウェブ交流に先立って、表敬訪問団の早川副市長と松井市議会議長があいさつし、訪問の様子や交流団の活躍の様子を加藤市長へ報告しました。
5. カタール・日本友好協会事務局長表敬訪問
- 日時 3月5日 10時30分~11時00分
- 応対者(敬称略)
アブドゥラ・フセイン・サラート氏(カタール・日本友好協会サラート事務局長、 エネルギー工業省上級顧問)
木村将史(日本大使館専門調査員)
サラート事務局長に表敬訪問団が面会し、知多市と締結した「友好を誓う覚書」に基づく交流や教育、文化、交流方法、エネルギー問題などについて約20分間会談しました。
主なやりとりは以下のとおり
早川副市長
知多市は、カタールとの交流が始まって以来、カタール文化を日本で紹介する事業を多く実施してきました。2007年に貴事務局長と加藤知多市長が署名した友好を誓う覚書は市長の応接室に飾ってあり、カタールと知多市の友好関係について、多くの訪問者が知ることができるようにしています。今朝アル・バヤーン女子学校を訪問し、初めての試みである日本の学校とインターネットを使ったウェブ交流を実現させました。
サラート事務局長
知多市の今までの活動も、今回のウェブ交流も実に良い交流事業です。カタールと知多市の交流が積極的に実施されていくことで、日本とカタールの関係が更に深まっていくことを期待しています。
カタールは国造りの基礎として、教育分野に大きな重点を置いています。日本の教育はすばらしく、見習うべき部分が多くあるので、カタール国民にも日本人と触れ合う機会を多く提供する必要があります。これは自分の個人的な考えですが、二国間の相互理解に最も役立つのは、実際に相手の国を訪問し、日常生活を一緒に体験することだと思います。一例として、当国民の中学生または高校生を5名程知多市に派遣し、一週間ほどのホームステイ等を通して日本の日常生活を学ぶ機会を与えてはどうでしょうか。また、知多市からの学生をカタール側で受け入れるという案もあるでしょう。今後の知多市の活動計画はどのようになっていますか。
早川副市長
学生の相互訪問は良案です。貴事務局長のご提案も踏まえ、今後も知多市カタール友好交流会を中心に日本とカタールの相互理解を深める様々な事業を企画していく予定です。
8. ザ・パール視察
- 日時 3月6日 11時00分~15時00分
- 応対者(敬称略)
木村将史(日本大使館専門調査員)
カタールの国づくりと、中東の経済成長ぶりを象徴する事業の視察として、現在進行中のザ・パール・プロジェクトを視察しました。高級ブティックやマンションなど一部の利用が開始されていますが、大半は建設中です。投機的な資金について世界的な金融危機が、プロジェクトの進捗に影響を及ぼすのではないかと懸念されますが、当局からは特に問題として公表されていないとのことでした。
ザ・パールは、ドーハ湾を埋め立てて居住区を造る事業で、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイ沖合いのパーム・アイランドと並び、海上に約4,000,000m2の人工島を造る数千億円規模の世界屈指の巨大プロジェクトです。ドーハ市内の大きな交差点には、このプロジェクトをPRする看板が目立ち、このプロジェクトにかけるカタールの意気込みが強く見て取ることができました。