AELU CHITA(アエル・チタ)
外国人市民と日本人市民とがお互いの文化を理解しあい、共生する社会を目指した様々な多文化共生事業を実施しています。
地域に暮らす外国人市民と日本人市民により組織された「知多市国際ネットワーク協議会」が事業の企画、運営を行っています。知多市国際ネットワーク協議会は、愛称を「AELU Chita (アエル チタ)」と言います。これは、スペイン語で外国人によって組織されたグループを意味する Asociación Extranjeros La Unión の頭文字をとって名づけられました。
外国人の子どもの居場所
外国人小学生が放課後に自由に立ち寄ることができます。
つつじが丘コミュニティセンターを会場に、毎月第2、第4金曜日の午後3時から5時まで、交流ができる居場所として開催しています。
7月には、子どもたちが夏休みの宿題に取り組むための「宿題サロン」を実施しています。
つつじが丘小学校の先生方や地域のボランティアの方にも協力してもらっています。
宿題サロンでは、特に外国人の親を持つ子どもにとっては難しく、家ではなかなか取り組むことができない習字も丁寧に教えてくれます。
小学校を卒業し、中学生になっても、宿題サロンに参加する子どもたちもいます。
12月には、「子どもサロンクリスマス会」を実施しています。
軽食やゲーム、手品、ビンゴなど、楽しみがたくさんで、毎年多くの子どもたちが参加しています♪
家族でくる子どもも多く、過去に行われた子どもサロンクリスマス会では、ブラジル、ペルー、ボリビア、フィリピン、中国、ドイツ、ポーランド、日本の合わせて8ヶ国、それぞれにルーツを持つ方が多く参加しています。
外国人市民と日本人市民が交流する機会
外国人市民と日本人市民が多文化共生を目指して、交流できる機会をつくります。
ハロウィンパーティ ~仮装して集まろう!~(30年10月14日開催)
10月31日はハロウィンです。ハロウィンは、キリスト教の諸聖人に祈りをささげる「万聖節」の前夜祭として行われるヨーロッパ発祥のお祭りですが、最近では大人と子どもが仮装をして楽しめるイベントとして日本でも定着してきています。
そこで、今年はAELUとして初めてハロウィンパーティを開催しました。海外では子どもたちが街を練り歩き「トリック・オア・トリート」と玄関先で声をかけてお菓子をねだる風景が名物となっていますが、今回はつつじが丘のコミュニティセンター内で行いました。参加者は160人にもなり、外国人も日本人も仮装してハロウィンの雰囲気を楽しみました。
最後は、『ピニャータ』(南米で誕生日などの催しに作り、皆で棒を使って叩き割って中身を取り出す。手づくりのくす玉)で大盛り上がりで、盛況のうちに終わりました。
思い思いの仮想で参加 『ピニャータ』で大盛り上がり
イースターエッグハンティング ~公園にかくしてある「卵」を探そう!~(29年6月4日開催)
イースターのイベントである「エッグハンティング」を通した交流の場として、朝倉団地内にある公園で開催しました。
当日は、UR都市機構や自治会の協力もあり、多くの参加者が公園内に隠したエッグを探して楽しみました。
エッグを見つけた後は、参加者全員で「防災○×クイズ」を行い、防災に関する知識を楽しみながら学ぶ機会になったと思います。
こんな風に卵型のケースを隠しました
見つけた卵をゲット!
防災○×クイズで盛り上がる
帰りはカンパンのお土産つき
AELUオリエンテーション・お茶会(26年4月13日開催)
知多市国際ネットワーク協議会「AELU Chita(アエル チタ)」(※以下、AELUと記する)を知らない市内に在住する外国人がたくさんいます。
本事業は、少しでも多くの外国人市民にAELUのことを知ってもらうため、また、日頃から防災意識を高めてもらうために実施しました。
○日時 2014年4月13日(日曜日) 午後13:00~15:00
○場所 つつじが丘コミュニティセンター 2階 調理室
○参加者 12人(ブラジル 6人、ペルー 1人、フィリピン 5人)
1 AELUの活動紹介
最初に、AELU会長である日高ビルマさん、副会長である斎藤マリアさんからあいさつがありました。
その後、AELUのメンバーである櫻井衛さんが今までのAELUの活動の写真を大きなスクリーンに写しながら、1つ1つを丁寧に説明しました。
AELUの活動は大きく4つの柱に分けることができます。
1「外国にルーツを持つ子どもの居場所」...子どもサロン、宿題サロン、クリスマス会の開催
2「外国人市民が防災について学ぶ機会」...外国人のための避難訓練や防災体験講座の開催
3「外国人市民と日本人市民が交流する機会...地域の夏祭りに参加、ワークショップ、講座の開催
4「情報発信」...多言語によるお知らせ、行政、学校などの文書の多言語への翻訳
2 「外国人は災害時、どういった情報がほしいのか?」フリートーク
次に、国別でグループに分かれて、防災に関するフリートークを行いました。
テーマは、「外国人は災害時、どういった情報がほしいのか」でした。
30分間話し合い、その後、国ごとに話し合ったことを発表しました。(※発表は以下の通りです。)
★フィリピングループ★
・家族と一緒にいつ、どこに避難したらよいのかが分からない
・災害が起こったときのために、簡易トイレの作り方を教えてほしい
・非常持ち出し袋にどのようなものを揃えたら良いかが分からない
★ペルーグループ★
・どこに避難したら良いのかが分からない
★ブラジルグループ★
・避難所は分かるが、地震が起こった時にたどり着けるかが分からないので不安
・帰宅支援マップがあると助かる(安全な道マップなど)
・地震に備える食料は何でも良いのか?
などと、様々な質問や意見がでました♪
AELU夏祭り出店(毎年8月の第1土日に実施)
AELUは毎年、つつじが丘コミュニティセンターで行われる「つつじが丘盆踊り」に出店しています。
平成30年は、恒例のフィリピンのカットパイナップルに加えて、ベトナムの揚げ春巻きと揚げパンにバナナココナッツアイスが初登場。ブラジルの国民的飲み物のガラナジュースに、初の試みとしてフランクフルトも販売しました。
ベトナムの揚げパンは初日で完売してしまうなど、今年も多くの方が来てくださいました。
写真手前が大好評だったベトナムの「揚げパン」
バナナココナッツアイス ベトナムの揚げパン
平成29年は、恒例となったカットパイナップルとペルーのチチャモラーダ、フィリピンの甘いお粥を販売しました。
今年は、暑いためパイナップルを冷凍して出店したらとても大好評でした。
凍らせたパイナップル
昨年、アエルのポロシャツを作りました
平成28年は、カットパイナップルとブラジルプリンを出店しました。
ブラジルプリン
平成27年は、カットパイナップルとペルーのチチャモラーダ(紫トウモロコシのジュース)とマサモラリメニャ(紫トウモロコシのゼリー)、ブラジルのプリンとクラル(トウモロコシのムース)を出店しました。カットパイナップルは毎年販売していることから、AELUの定番になりつつあります。
チチャモラーダ クラル
平成26年は、カットパイナップルとタピオカ入りトロピカルジュース、フィリピンで良く食べられているアイスキャンディー、ブラジルで有名なカラフルゼリーとプリンを出店しました。
平成25年は、中国のお菓子タンエンとフィリピンのカットパイナップルを出店しました。
地域の日本人市民と外国人市民が交流する良い機会となりました! 次回のAELU出店をお楽しみに♪
多文化共生を学ぶ機会
多文化共生を学習するための講座などを開催します。
知多市消防体験バスツアー(30年6月10日開催)
近年、全国各地で様々な災害が起きていることや火事の際の備えについて不安が多いとの声を受けて、消防署で地震・火災について学ぶ機会として開催しました。
煙避難体験では、低い姿勢を保ちながら見えない中を進むことがとても難しく、参加者たちは苦労しながら出口を目指しました。
また、地震体験では実際に起きた阪神淡路大震災と東日本大震災の揺れを体験し、想定される東南海地震の揺れも体験することで地震の怖さと備えの大変さを実感して「地震がない母国に帰りたい」「家具が倒れないようにするにはどうしたら良いか?」など、意見を交わしました。
地震体験の様子
AELUフィリピンフェスティバル(28年10月15日開催)
平成28年4月1日現在、市内に在住するフィリピン国籍の方が214名います。
本事業は、フィリピン出身の方たちが自分の国の文化や食生活などを日本人市民や他の国の出身である外国人市民に伝え、共に楽しく多文化共生を学ぶために開催しました。
フィリピンの国歌斉唱に始まり、代表的な民謡踊りの披露や料理試食会、パレード(ファッションショー)の他、フィリピンの文化・風土を紹介するブースもあり、参加者も180名と多く、とても賑やかで華やかなフェスティバルとなりました。
たくさんの料理が振る舞われました
華やかなファッションショーの様子
お弁当講座(28年7月31日開催)
外国にルーツを持つ子どもたちが、保育園・幼稚園や学校で困る事の一つとして「お弁当」があげられます。
今回は、健康づくり食生活改善協議会の方を講師に迎え、ブラジル・ペルー・ボリビア・フィリピン・ネパール・ベトナムの方30名の参加があり、初めて作る卵焼きやカラアゲなどの定番のおかずの作り方を学びました。
卵焼きに挑戦
お弁当の詰め方も大切
AELUペルー祭り(26年10月12日開催)
平成26年4月1日現在、市内に在住するペルー及びボリビア国籍の方が合わせて279人います。
本事業は、ペルーやボリビア出身の方が自分の国の文化を日本人市民や他の国の出身である外国人に伝え、共に楽しく多文化共生を学ぶために開催しました。
○日時 2014年10月12日(日曜日) 午後13:00~16:00
○場所 つつじが丘コミュニティセンター 1階 ホール
○参加者 80人 (※スタッフや出演者も含めています)
AELUの副会長の斎藤マリアさん(ペルー出身)が中心となり、母国の文化をペルー料理の紹介、ペルーやボリビアダンスの披露、ペルーグッズの展示などで伝えました。
ペルー料理の試食やペルー風の抽選会などもあり、食べて、踊って、ラテンパワー溢れる1日となりました!知多市のゆるキャラである梅子ちゃんも参加しました♪
外国人のための防災体験講座(26年12月7日開催)
本事業では、市内に在住する外国人に応急手当の需要性を知ってもらい、いざという時のためにAEDの使い方と応急手当を消防の方から学びました。
また、AELUのスタッフで県防災まちづくりアドバイザーでもある櫻井衛さんが講師を勤めて、災害時に役立つ真空調理法(パッククッキング)についての講習がありました。
○日時 2014年12月7日(日曜日) 午前9時30分~午後2時30分
○場所 つつじが丘コミュニティセンター 2階
○参加者 15人(※スタッフを含めています)
1 AEDと応急手当の勉強会
最初に、2つのグループに分かれて応急処置に関するDVDを見ながら、胸骨圧迫、人工呼吸やAEDの使い方などを学びました。
中国やフィリピン、ブラジル、ペルー、タイなど、様々な国籍の方が参加し、とても楽しく学ぶことができました。
3時間の長い講習を終え、14人の参加者が「普通救命救急修了証」を取得することができました。
2 真空調理法(パッククッキング)の講習
高密度ポリエチレン袋と熱湯を利用したパッククッキングは災害時にとても役立つ調理法です。
1つのコンロと1つの鍋で水を節約しながらご飯やおかず、デザートなど、色んなものを同時に調理することができます。
本日の講座では、「焼きそば」「さつまいもご飯」「ホットケーキ」の3種類を調理しました。
子どもから大人まで、簡単に美味しく、衛生的に作ることができるので、参加者にもとても好評でした♪
情報発信 「AELU通信」発行
情報紙を多言語で発行し、多文化共生に必要な情報発信を行います。公共施設等で配布します。バックナンバーは市民協働課へお問合せください。
平成24年度から、言語別に通信を発行する新しい取り組みを始めました。
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