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ジカウイルス感染症に関するご注意

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更新日 2021年10月19日

ジカウイルス感染症にご注意ください!

平成27年5月以降、中南米を中心に「ジカウイルス感染症(ジカ熱)」が広がっています。感染しても症状が現れる人はおよそ2割にとどまり、ほとんどの場合は軽症で済みます。しかし、まれにギラン・バレー症候群になったり、妊婦が感染すると生まれてくる子どもが小頭症などの障がいを持つ可能性があることが分かっています。

 

ジカウイルス感染症とは

ジカウイルス感染症は、ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します。基本的に感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。

感染してから発症するまでの潜伏期間は2~12日ほどで、感染者のうちおよそ8割の人は、ほとんど症状が現れません。残り2割の人に軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉や関節の痛み、だるさ、頭痛などの症状が出ることがあります。

現在のところ有効な治療薬はありませんが、通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。ほとんどの場合、発症してから2~7日程度で回復します。

 

このように、症状自体は軽度のことが多いのですが、ジカウイルス感染症が流行している地域で「小頭症」や「ギラン・バレー症候群」などの患者が増加しており、ジカウイルス感染症との関係が明らかにされています。

<小頭症>

小頭症は赤ちゃんが極端に小さい頭で生まれるか、出生後に頭の成長が止まる、まれな病気です。

成長につれて、てんかん、脳性まひ、学習障害、難聴、視覚障害などを起こす可能性がありますが、治療法は見つかっていません。

<ギラン・バレー症候群>

ギラン・バレー症候群は、手や足の力が入らなくなり、しびれ感が出た後、症状が全身に広がる病気です。

比較的急速に進行することが特色で、発症後1日~2週間で筋力低下が全身に及びます。重症の場合は、声が出にくい、食べ物が飲み込みにくい、呼吸が苦しいといった症状を起こし、時には人工呼吸器が必要になることもあります。症状が軽い場合は自然に回復することもありますが、多くの場合は入院治療が必要になります。

 

流行地域

ジカウイルス感染症は、国内での感染は現在のところ確認されていませんが、中南米・カリブ海地域やアジア地域を中心にジカウイルス感染症の発生が確認されています。最近では、アメリカ・フロリダ州の一部やシンガポールが新たな流行地域となるなど、流行地域は拡大しています。

ジカウイルス感染症を防ぐためのポイント

・妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地域への渡航を控える。

・流行地域においては、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意する。

・流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、発熱・発疹・結膜炎・関節炎・筋肉痛等の症状が見られたら、医療機関を受診する。

・流行地域での滞在中及び帰国後最低8週間(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控える。

・流行地域から帰国後最低2週間は、虫よけ剤を使用するなどして蚊に刺されないための対策をとる。

 

ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html(新しいウィンドウで開きます)

ジカウイルスの流行地域

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113142.html(新しいウィンドウで開きます)

外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/(新しいウィンドウで開きます)

お問い合わせ

健康文化部 健康推進課(保健センター内)
TEL:0562-54-1300

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