更新日 2023年03月29日
有害な紫外線を吸収
地球を取り巻く大気中のオゾンの大部分は地上から約10~50km上空の成層圏にあって、オゾン層と呼ばれています。
このオゾン層は、地球に降り注ぐ太陽光線の中にある有害紫外線(UV-B)の大部分を吸収し、人の健康や生態系などを保護する大切な役割を果たしています。
しかし、このオゾン層がフロン等の化学物質により破壊されていることが明らかになってきました。
オゾン層の破壊
有害な紫外線を吸収してくれるオゾン層の破壊は、熱帯域を除いて、ほぼ全地球的に進行しています。
特に、南極など高緯度地域でオゾンの量が大きく減少しています。この大きく減少した領域がオゾンホールと呼ばれています。
地表に到達する有害紫外線の量が増加すると、皮膚ガンや白内障の発生率が上昇する可能性があるほか、生態系にも重大な影響をもたらすおそれがあります。
オゾン層保護の取り組み
オゾン層保護対策は、条約等に基づいて国際的に協力して進められています。わが国でも、オゾン層を保護するための法律を制定し、フロン等のオゾン層破壊物質の生産規制等を実施しています。
対策は、破壊物質の生産規制を基本としていますが、オゾン層保護を一層推進するためには、過去に生産され、冷蔵庫、カーエアコン等の中に充填されているフロン等が廃棄される際に、これを回収し破壊することが重要です。
家庭で使用したフロン等を含む機器を廃棄する際は、こうした回収の取り組みに協力しましょう。