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 北粕谷山車(花王車)
 
[きたがすやだし(かおうしゃ)]

員数
種別
指定
指定年月日
所有者(管理者)
所在地

1台
建造物

H20. 4. 1
八社神社
知多市金沢字郷中33-1

◇全長6.10m、全高6.10m、全幅1.86m ◇江戸時代

 名鉄新舞子駅東500mのところに位置する八社神社には、200年の歴史を持った総螺鈿(らでん)づくりの山車一台が、村人によって保存されてきました。名を北粕谷山車・花王車といい、江戸時代中期の文化年間(1804〜1814)に半田市の亀崎西組で建造されました。その後、弘化5年(1848)に半田市の板山大湯(おおゆ)組へ譲渡され、昭和2年(1927)に北粕谷地区が買い入れ、現在に至っています。 山車は、現在主流になっている白木づくりの知多型の様式で箔押し・彩色され、山車全体がオウム貝や夜光貝で装飾され、全国的にも珍しい総螺鈿づくりとなっています。 彫刻は、名人として知られた六代目・尾張藩のお抱え彫刻師・早瀬長兵衛吉政作の四本柱の「巻龍」の彫刻や壇箱の「近江八景」等が箔押し・彩色されており、貴重です。
 尾張名所図会に記載されている亀嵜(かめざき)神明の祭礼図の中に、この山車が描写されています。
 山車蔵には、「文政六年(1823)・文政八年(1825)西組」と墨書(ぼくしょ)された箱が保存されています。