毘沙門天立像 [びしゃもんてんりゅうぞう] |
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員数 |
1躯 |
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◇高さ172cm ◇木造 ◇平安時代 左手は肩近くの高さに宝塔を捧げもち、右手は高く掲げて戟をにぎり、右膝を少し曲げて邪鬼の上に立ち、やや左方を向いて立つ毘沙門天立像です。現状は江戸時代の厚い彩色に覆われていて、当初の造形を詳しく把握することはできませんが、一部、彩色が剥落した部分などを見ると、入念で行き届いた彫りが施されていたことがわかります。像全体のバランスの良さやゆるやかな山形の宝髻、天冠台の形状などから、平安時代後期の本格的な造像によるものと推定されます。 |