更新日 2022年04月01日
熱中症の発生は、7月~8月がピークです。
熱中症は、気温などの環境条件だけでなく、人間の体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。
熱中症とは
熱中症とは、体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして生じる症状の総称です。
症状
軽症 :めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗がとまらない
中等度 :頭痛、吐き気、体がだるい
重症 :呼びかけに対して返事がおかしい、まっすぐに歩けない、意識がない、けいれん、体が熱い
注意が必要な環境
熱中症は、屋外はもちろん、屋内でも発生しています。また、太陽の照っている日中だけでなく夜間にも発生します。注意が必要な条件としては、気温が高い、湿度が高い、急な気温の上昇、風通しが悪い、日差しが強いなどがあげられます。また、注意が特に必要なのは高齢者と乳幼児です。高齢者の方は、体温調整機能の低下のため暑さを自覚しにくく熱中症を発症しやすいので注意が必要です。同様に、乳幼児も体温調整機能が十分に発達していないため、周囲の大人の気配りで熱中症を防ぐことが大切です。
予防のためのポイント
1.暑さを避ける
できるだけ高温多湿や炎天下での外出は避け、日陰を選んで歩いたり、外出時には帽子や日傘を利用しましょう。また、室内にいる際は28度を目安にクーラーや扇風機も上手に利用しましょう。
2.こまめな水分補給を
特に高齢者の方は、のどの渇きを感じにくいです。のどが渇いていなくてもこまめに水分をとることが大切です。また、汗をかいた場合は水分だけでなく塩分も補給しましょう 。
3.涼しい服装
通気性が良く吸湿・速乾の衣服を選びましょう。また熱を吸収しやすい黒色の服は避け、襟元は緩めると熱や汗が逃げやすいです。
4.暑さにそなえた体力づくり
普段から軽い運動で汗をかく習慣をつけ、暑さに慣れましょう。また、体力が低下すると熱中症にもなりやすいため、食欲がないときは食べられるものを選び食事を欠かさないようにしましょう。
熱中症が疑われるときの対応について
万が一熱中症がうたがわれるときには、すぐに対処が必要です。
- 涼しい場所へ避難させます。
- 衣服を脱がせて体を冷やします。このときに体に水をかけたり、濡れたタオル等で体を覆い、うちわや扇風機で風を送ります。また、首筋、脇の下、太ももの付け根などを冷やすと効果的です。
- 水分・塩分を補給する。
- 意識がない場合や自力で水を飲めない場合は、直ちに救急車を呼びましょう。
熱中症を予防して、元気に夏を過ごしましょう。
【参考資料】厚生労働省 熱中症予防リーフレット(PDF形式:746KB)
【関連サイト】環境省 熱中症予防情報サイト (別ウィンドウで開きます)
- PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。アドビシステムズ社から無料で配布されておりますので、こちらからダウンロードしてご利用ください。